頼成地区について

 「頼成」地区は、砺波市を南北に流れる庄川の右岸にあります。国道359号線と県道11号線が交差する「頼成(北)」交差点付近を中心とし、砺波市中心部や高岡市方面に加え、富山市方面にも車で移動しやすい地区です。

 庄川に近く、鮎釣りや夏の川遊びにも便利です。また河岸段丘の丘陵部や段丘崖に近く、森や自然に囲まれているところです。

段丘崖にある五社神社(隣の「徳万」地区)

 国道359号線を富山市方面へ3km程度進んだ丘陵部には頼成の飛び地があり、県民公園「頼成の森」が整備されています。毎年6月には花しょうぶ祭りが開催されるなど、四季折々の草花を楽しみながら、園内をめぐる遊歩道でハイキングを楽しめます。

 頼成農業構造改善センター(通称「いかるぎ館」)が、各種の会合や活動の拠点であり、地区の公民館の役割を果たしています。

いかるぎ館(頼成農業構造改善センター)

 頼成地内には、砺波市立庄東小学校があります。また庄東小学校3階フロアには砺波民具展示室が設置されています。

砺波市立庄東小学校

  平成27年4月6日には、庄東小学校の敷地内に砺波市埋蔵文化財センターが設置され、徳万頼成遺跡で発掘された約5000年前の土偶などが展示されています。

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「般若」地区

 砺波市を構成する21地区のうち、庄東地域(庄川の東側)にある4つの地区(般若、東般若、栴檀野、栴檀山)のうちの一つです。中世には「般若野荘」と呼ばれ、京都徳大寺家の荘園が広がっていたという記録があり、歴史の香りが高い地区です。 頼成は般若地区の一部になります。

伝統の獅子舞

 林神社の秋の例大祭に行われます。上村、下村いずれも百足獅子ですが上村は男獅子、下村は女獅子です。
 サンバサ、ミヤマワリなどの共通の演目もありますが、上村のミズヒキ、下村のキリコなどそれぞれ特色のある演目もあります。昔は、獅子方は青年会の会員がつとめ、獅子取り小学一年生から六年生までの男の子がつとめていました。
 ※下村の獅子舞は、2024年度で休止となりました。

尼講・御忌

 「 尼講 」は、真宗の家の主婦が六月中旬に催す報恩講。七常会が一年交代で当番をつとめます。
 祭壇に阿弥陀様の絵像をかけ、講で所有している五具足を飾ざり、村内の常称寺、西慶寺と宮森の南桂寺の住職を交互に呼んで読経と説教をしてもらいます。かなり古くから続けられていますが、はっきりした起源はよく分かりません。
 女の尼講に対して男の講が「御忌」。蓮如上人がお亡くなりになった三月二十四日にちなんで行われたもののようですが、頼成ではなぜか三月一五日に行う習わしとなっています。( ※2024年現在、両方とも6月に行っています。 )
 昔は当番集落の役員宅で行われていましたが、集落センターができてからは毎年そこで行うことになりました。三か寺の住職の読経と説教のあとお昼にオトキと呼ばれる会食をして解散します。

頼成の歴史と寺社仏閣

頼成出身の人物